主要指標
Orchestor は、追跡したプロンプトへの AI 回答から、ブランドの登場頻度、競合との関係、登場する順番、説明の調子を測定します。まず同じ期間と条件で、次の 4 つを確認してください。
4 つのブランド指標
| 指標 | 分かること | 読み方 |
|---|---|---|
| 表示率 | 対象の回答のうち、ブランドが言及された割合 | 高いほど多くの回答に登場 |
| シェア・オブ・ボイス(SOV) | 比較対象ブランドの言及全体に占める自社の割合 | 高いほど比較対象の中で言及が多い |
| 平均順位 | 言及された回答で、ブランドが何番目に登場するかの平均 | 1 に近いほど早く登場 |
| センチメント | ブランドについての説明が、どの程度肯定的か | 画面では 0〜100。50 が中立の基準 |
これらは追跡対象の回答における指標です。AI サービス全体の利用者数、検索需要、売上のシェアを示すものではありません。
件数の指標
割合の変化を判断する前に、集計した件数を確認します。
| 指標 | 数え方 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 言及数 | ブランドが言及された回答の数 | 同じ回答で同じブランドが繰り返し登場しても、1 件として数えます |
| 回答数 | 取得できた回答の数 | ブランドが登場しない回答も含みます |
| 引用数 | 回答に記録された引用の回数 | 一つの回答に複数の引用があるため、回答数や重複しない URL 数とは異なります |
たとえば、取得した 100 回答のうち 40 回答に自社ブランドが登場し、それらを含む全回答で引用が 250 回記録されていれば、自社の言及数は 40、回答数は 100、引用総数は 250 です。
実行回数と回答数
実行を試みた回数と、取得できた回答数は分けて読みます。失敗した実行や処理中の実行は、取得済みの回答数には含まれません。現在のブランド分析では、全試行を数えた実行回数ではなく、取得できた回答を集計の基準にします。
画面ごとの集計範囲にも注意してください。プロンプト一覧の回答数・言及数は、そのプロンプトの蓄積された結果を集計します。期間を選択したレポートの件数と、そのまま一致するとは限りません。
引用の指標
| 指標 | 分かること | 詳細 |
|---|---|---|
| 引用シェア | 全引用に占めるドメインや URL の割合 | 引用数・分母・計算例 |
| 引用ランク | 引用数や引用シェアで並べたとき、どの情報源が上位か | 並べ方と順位の読み方 |
引用シェアの分母は引用数です。100% から引いても「引用されなかった回答の割合」にはなりません。ブランドの言及、ウェブサイトの引用、情報の取得は、それぞれ区別して確認します。
プロンプト一覧で使う項目
ドキュメントでは、表示率・シェア・オブ・ボイス(SOV)・平均順位・センチメントと呼びます。プロンプト一覧の SOV は、シェア・オブ・ボイスを指します。Visibility(可視性)、Share of Voice、Position(言及位置)、Sentiment(感情)は、それぞれ同じ指標を指します。
結果の指標に加えて、プロンプト自体の需要や分類も確認します。ブランド指名や検討段階は質問の属性であり、ブランドの成績を採点するスコアではありません。
ボリューム
質問や類似する検索意図への、業界内での相対的な需要の目安です。現在の一覧では値がなく — と表示されます。
設定方法は プロンプトを設定する を参照してください。
実行回数
このプロンプトで取得した AI 回答の件数です。失敗した実行や実行待ちは含みません。
引用シェア
引用されたドメイン全体に占める、自社ドメインの割合です。各回答内の同じドメインは1回と数え、引用のあるモデルごとの割合を平均します。自社ドメインのサブドメインや登録済みの別ドメインも自社として集計します。
引用がない場合や自社ドメインが未登録の場合は、未計測として表示します。引用があり、自社ドメインが含まれない場合は 0% です。
ブランド指名
質問に自社または競合のブランド名が含まれるかを、「指名あり/指名なし」で分類します。作成時に登録済みの自社・競合のブランド名、別名、ドメインから自動判定し、あとから変更できます。回答内の言及の有無とは別の分類です。
分類の使い方は トピックとタグで整理する を参照してください。
検討段階
質問の内容から、購入・申込までの段階を 情報収集 → 比較・検討 → 購入・申込 に分類します。マーケティングでいうファネルの段階を表すもので、実際の顧客の行動履歴ではありません。
分類の使い方は トピックとタグで整理する を参照してください。
タグ
プロンプトを整理し、絞り込みや比較に使う任意の目印です。
設定方法は トピックとタグで整理する を参照してください。
言及ブランド
回答に登場したブランドを確認する欄です。質問にブランド名が含まれることと、回答にそのブランドが登場することは、別に確認します。
ウェブ検索
回答時にウェブ検索が行われた割合です。回答にブランドが登場したかどうかとは別に集計します。
同じ回答でも、指標は違う問いに答える
計算例として、100 件の回答で自社が 40 件、比較対象の競合が合計 60 件言及されたとします。
- 表示率は 40%:自社が登場した 40 件を、回答総数 100 件で割ります。
- シェア・オブ・ボイスは 40%:自社の 40 件を、自社と競合の言及合計 100 件で割ります。
- 平均順位は、自社が登場した回答の中での順番を平均します。
- センチメントは、自社についての説明を評価できた回答のスコアを集計します。
競合の言及が 160 件に増え、自社の言及が 40 件のままなら、表示率は 40% のまま、シェア・オブ・ボイスは 20% になります。同じ回答に複数のブランドが登場するため、ブランド別の言及数の合計は回答数を超えることがあります。
比較する条件をそろえる
期間、プロンプト、AI モデル、地域などの条件をそろえて比較します。プロンプトや比較対象ブランドの追加・除外によって、指標の分母も変わります。
割合だけでなく、対象の回答数と言及数も確認してください。4 件中 2 件と、100 件中 50 件はどちらも表示率 50% ですが、集計の規模が異なります。期間をまとめるときは、日別の割合を単純平均せず、元の件数を合計して計算します。
ブランドの言及とサイトの引用を分ける
ブランド名が回答に登場することと、自社サイトが引用されることは別です。ブランドが言及されても自社サイトへのリンクがない場合や、自社の記事が引用されてもブランド名が登場しない場合があります。
ブランドの存在感はこの 4 指標で、どのページが根拠として使われたかは 引用元 で確認します。
数値の変化を回答で確かめる
変化したモデルやプロンプトに絞り、回答 の本文を読みます。競合との比較、評価された特徴、引用 URL を確認すると、どの説明を更新するべきか検討できます。指標の変化だけで、特定の施策の効果が証明されるわけではありません。