プロンプトを設定する
プロンプトは、Orchestor が継続して観測する質問です。どの質問を追跡するかによって、見えてくる競合や引用元、改善の優先順位も変わります。このページでは、顧客が AI に尋ねる場面を整理し、質問の作成から追加・管理までを進めます。
プロンプトの仕組みを理解する
キーワードとの違い
検索キーワードは調べたい対象を短く表します。プロンプトでは、誰が、どのような状況で、何を決めたいのかまで含めます。
| 書き方 | 例 |
|---|---|
| キーワード | おすすめの顧客管理ツール |
| プロンプト | 営業担当者が 10 人いる会社で、導入しやすい顧客管理ツールはどれですか? |
単語を並べるよりも、実際の相談や比較に近い自然な質問を使います。顧客からの問い合わせ、営業でよく聞かれる質問、導入前の不安も候補になります。
意図と文脈を分ける
質問の設計では、「AI に何を答えてほしいか」と「どの条件で答えてほしいか」を分けると整理しやすくなります。
| 要素 | 確認すること | 例 |
|---|---|---|
| 意図 | 推薦、説明、比較など、求める回答 | どれを選べばよいか、どう始めるか、何が違うか |
| 対象者 | 誰のための回答か | 初心者、中小企業、マーケティング担当者 |
| 利用場面 | 何に使うか | リモートチーム、EC、複数拠点の管理 |
| 制約 | 選択を左右する条件 | 予算、人数、地域、必要な機能 |
たとえば「20 人以下のリモートチームで使いやすいプロジェクト管理ツールは?」なら、意図はツールの選定、文脈は人数と働き方です。
言い換えよりも、判断条件の違いを追う
同じ意図・条件の言い換えだけで枠を埋めず、対象者、用途、予算、地域などの違いを優先します。似た質問でも AI の回答が必ず一致するわけではないため、結果は継続的な傾向として確認してください。
「どう改善すればよいですか?」という情報収集の質問では、ブランドが登場しないこともあります。顧客が実際にツールを探す場面なら、「どのツールを使えばよいですか?」という選択の条件まで含めます。ブランドの言及を増やすためだけに、不自然な質問へ変えないようにしましょう。
先にトピックを考える
個別の質問を増やす前に、調べたい領域を 3〜5 個ほどの大きなテーマに分けると始めやすくなります。これは整理の目安であり、登録数の制限ではありません。
| トピックの例 | 含める質問 |
|---|---|
| マーケティング分析 | 効果測定、流入元、レポートの比較 |
| コンテンツ制作 | 記事作成、編集、制作の効率化 |
| チームでの共同作業 | 情報共有、進行管理、遠隔での協働 |
| セキュリティ | 不正対策、権限、データ保護 |
- 見つけてもらいたい領域を決める
主な商品・サービスと、顧客が解決したい課題を書き出します。
- 分かりやすいトピック名を付ける
何を含むかが伝わる名前にします。同じ質問がどこに属するか迷う場合は、テーマの重なりを見直します。
- 候補を確認し、足りない質問を補う
テーマに沿った候補を確認し、特定の顧客や利用場面に必要な質問を手動で追加します。
トピックは質問の主な所属先、タグは複数のトピックを横断する比較軸です。詳しくはトピックとタグで整理するを参照してください。
ワークスペースにプロンプトを追加する
対象のワークスペースを選び、プロンプト を開きます。候補の確認、手動入力、CSV の一括追加を用途に合わせて使います。
方法 2:手動で入力する
プロンプトを追加 から手動入力を開きます。複数の質問を入れる場合は、1 行に 1 件ずつ入力します。トピックを選び、内容を確認して追加してください。追加後は 稼働中 で確認できます。
手動入力欄は全体で 2,000 文字までです。現在の手動追加は日本・日本語で登録されます。別の国で登録する場合は、CSV の Country Code を指定します。タグは追加後に一覧から付けられます。
方法 3:CSV でまとめて追加する
プロンプトを追加 → 一括アップロード を開き、CSV を選択します。認識された件数とエラー行を確認してから追加します。
UTF-8 のファイルを使います。カンマ、セミコロン、タブ区切りに対応し、1 回に 500 件・2 MB まで読み込めます。1 行目には列名が必要です。
| 列名 | 内容 | 空欄・入力時の扱い |
|---|---|---|
Prompt | 1 行に 1 件の質問 | 必須。1 件 2,000 文字以内 |
Country Code | JP、US などの国コード | 空欄は JP。未対応のコードはエラー |
Topic | 質問をまとめるトピック名 | 任意。既存名がなければ作成 |
Tag 1、Tag 2… | 1 列に 1 個のタグ | 任意。必要な数の列を追加 |
Persona | 質問の対象となる顧客像 | 任意 |
Prompt,Country Code,Topic,Tag 1,Tag 2
10人の営業チームで使いやすい顧客管理ツールは?,JP,顧客管理,中小企業,比較検討
リモートチームに向く情報共有ツールは?,JP,共同作業,リモート,比較検討Country Code は現在、JP、US、GB、DE、FR、ES、SG、AU、CA に対応します。国コードに対応する地域と言語で登録されます。
アップロード後は成功件数と失敗件数を確認してください。途中で利用枠に達した場合、それまでに追加された質問は残ります。ファイル全体をそのまま再送せず、追加済みの質問を確認してから残りを取り込んでください。
プロンプトビルダーで配分を整える
事業や市場ごとに質問の構成を揃える場合は、プロンプトビルダーを使います。
- 事業と顧客を確認する
サービスとペルソナを選びます。
- 市場を選ぶ
観測する国と言語を設定します。
- トピックを確認する
質問をまとめるテーマを選びます。
- 質問の配分を決める
指名・非指名の割合と、情報収集・比較・行動の割合を、それぞれ合計 100% にします。
ボリュームの意味を確認する
ボリューム は、質問や類似する検索意図にどれほど需要があるかを、業界内で相対的に捉える項目です。追跡しているプロンプトの数や、Orchestor が取得した回答数とは異なります。AI サービス全体で実際に質問された回数でもありません。
現在のプロンプト一覧ではボリューム値がなく、— と表示されます。これは需要がゼロという意味ではありません。表示率や順位からボリュームを推測せず、顧客からの質問、商品との関連性、比較検討で重要なテーマをもとに追跡対象を選んでください。
利用枠と履歴を管理する
プロンプト一覧では すべて・稼働中・候補・アーカイブ を切り替え、追跡する質問を整理できます。
| 状態 | 利用枠と履歴 |
|---|---|
| 稼働中 | 利用枠に含まれ、定期計測の対象になる |
| 候補 | 採用して追跡を始めるまで利用枠に含まれない |
| アーカイブ | 新しい計測を止め、過去の回答を保持する。利用枠から外れ、再開できる |
| 削除済み | 利用枠と通常の一覧から外れる。30 日間の保持期間内は復元できる |
しばらく追跡しないだけなら、削除ではなくアーカイブを使います。削除されたプロンプトと回答履歴は保持期間後に完全削除されます。管理者向け API による完全削除は、画面上の通常の削除とは別の操作で、復元できません。
複数の質問をまとめて整理する方法はトピックとタグで整理するを参照してください。
次のステップ
- トピックとタグで整理する:質問をまとめ、比較しやすくする
- 競合ブランドを登録する:同じ質問で比較する相手を選ぶ
- AI 回答を確認する:実際の回答と言及・引用を読む
追加したプロンプトを管理する
プロンプトの状態と編集 で、状態タブ、計測の停止、分類や計測条件の変更を確認できます。