顧客がAIに選択肢を尋ねたとき、自社は候補に入っているでしょうか。AI可視性は、追跡する質問への回答のうち、ブランドが登場した割合を示します。日々の変化から個別の回答へ進み、どの顧客課題で見つけられているかを調べられます。
- ブランドが登場した回答の割合を把握
- 期間とAIプラットフォームを揃えて比較
- 集計値から回答本文と引用元を確認
表示率が測っているもの
表示率の分母は、選択した条件に含まれるAI回答数です。同じブランドが一つの回答で何度登場しても、そのブランドについては一つの回答として数えます。
表示率 = ブランドに言及した回答数 ÷ 対象の回答数 × 100
たとえば100件の回答のうち40件に自社が登場すれば、表示率は40%です。一つの回答に自社と競合が同時に登場することもあるため、ブランド別の表示率を合計しても100%になるとは限りません。
どんな判断に使えるか
- カテゴリ内の発見されやすさ: ブランド名を含まない質問で、自社が選択肢に入るかを調べます。
- 重点テーマの確認: 新しく説明を充実させた製品や用途に関する質問を確認します。
- プラットフォーム間の違い: 同じ質問でも、AIプラットフォームごとに露出が異なるかを比較します。
数字に変化があれば、その条件の回答を読みます。製品名が紹介されたのか、比較の補足として触れられたのかまで分かると、次に調べる対象が具体的になります。
変化を調べる手順
- 対象ワークスペースとブランドを確認します。
- 比較する期間、プロンプト群、AIプラットフォームを揃えます。
- 表示率と回答数を一緒に確認します。
- 変化のあった条件からAI回答結果へ進みます。
- 回答の説明と引用元を調べ、見直す情報や追加で調査する質問を決めます。
報告するときは、率だけでなく期間・回答数・質問の範囲も添えると、チームが同じ条件で読み直せます。
日別の率を単純平均しない
次の数値は計算方法を示す例です。
| 期間 | ブランドに言及した回答 | 全回答 | 表示率 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 8 | 10 | 80% |
| 2日目 | 18 | 90 | 20% |
| 合計 | 26 | 100 | 26% |
2日間の表示率は26%です。80%と20%の単純平均である50%ではありません。回答数が異なる期間を比較する際は、分母の違いを確認します。
表示率だけでは分からないこと
高い表示率は、好意的な推薦や高い掲載順位を意味しません。平均掲載順位と回答本文を合わせて読むと、露出の広さと紹介のされ方を分けて理解できます。
表示率は、登録した質問と取得した回答の範囲を示します。AI検索全体の利用者数、市場シェア、サイト訪問数を示す指標ではありません。
質問の追加、モデルの変更、期間の長さでも集計値は変わります。施策の効果を考えるときは、これらの条件が変わっていないかを先に確認してください。

